専門家へ依頼!オーバーホール

一度全て分解して摩耗を補修

機械式時計は高級時計となるほど内部構造が複雑化しており、日々動作を繰り返すうちに金属部品同士が擦れて摩耗が徐々に発生します。摩耗した削りカスは内部に溜まり動作に影響を与えてしまうことから、数年ごとのオーバーホールが必要となるわけです。そして、オーバーホールを行う際には、摩耗した部品を補修して今後数年間動作し続けても問題ない水準まで調整する必要があります。細かい部品1つ1つを点検することになるので、機械式時計は専門知識を有した時計職人へ依頼しなければなりません。さらに、高級時計となるほどオーバーホールを行う際に必要な技術難易度が高くなるので、機械式時計を保有し続けるには腕が良い時計職人の確保が重要です。

潤滑油を塗布して組み立て調整

機械式時計のオーバーホールでは、一旦全ての部品を完全に分解した上で摩耗部分を補修した上で、最終的に元の形に組み上げる必要があります。組み上げる際には潤滑油を塗布して摩擦係数を下げた状態で、部品同士のバランスがしっかり取れているか確認しながら全体の動作調整を行うわけです。オーバーホール完了後の機械式時計はやや早く針が進むように調整されており、使い続けるうちに内部の潤滑油が劣化して摩擦係数が上がった状態になるにつれて時計の針は進みがゆっくりとなります。最終的に3年から4年後にはやや遅れ気味となる程度で済むように機械式時計のオーバーホールは、時計職人が絶妙なバランスで組み立ててオーバーホール完了として納品します。